2015/12/29

権力に屈する

こんにちは。

先日、車の運転中に検問で止められた。

ここモザンビークは、検問が多い。
それだけ違法なこと(盗難車、密輸など)が多いからだと思うが、
この検問は外国人にとって面倒なものだ。

まず、外国人に対してアラ探しをしてくる交通警察官が多い。
これは賄賂が目的で、彼らに隙を見せると、罰金の名の下賄賂を要求される。
罰金は3,000~10,000円ぐらいのものが多い。
それに対し、直接警察官に支払うのは(別名、賄賂)、300~1,500円程度と、正規の罰金より安い。
そこに謎のWin-Winの関係が発生するため、意外と賄賂で片付ける運転手は多い。

一方僕は、賄賂を払うのが嫌いなので(負けた気がし、その日一日憂鬱になる)、アラ探しをされても大丈夫な体制を整えている。
保険や車税・ラジオ税など、更新忘れのないよう気をつけてる。

以前警察官に止められた時は、
「車両名義書に記載されてるタイヤのサイズと、あなたの使っているサイズが違う。よってこの名義書は有効ではない。」
というイチャモンをつけられた。

なかなか骨のある相手だったが、長いやり取りの末、
警察官「もう行ってよし。それではジュースをくれ(お金をくれ)。」
僕「車検の帰りなので、今はお金がありません。また次回に。」
警察官「・・もう行け。」
と、決着がついた。

この勝利に自信を持った数日後、僕は警察官に、権力に屈してしまった。

流れはこうだ。

警察官「全部の書類を見せなさい」→見せる、問題なし
警察官「ジャッキや停止表示器材も全部見せなさい」→見せる、問題なし
警察官「ライトに不備がないか、全部点灯して見せなさい」→見せる、問題なし
警察官「ようし、罰金だ」→?

この論理展開、理解できるだろうか。
何が何でも賄賂がほしい、そんな確固たる意志がこの理不尽な展開を生んでいる。

ここでこちら側の対応策としては、
A. こちらに不備はないので、正当性を主張する
B. 諦めて、賄賂の値段交渉に入る
のどちらかになる。

Aでいいじゃないか、そう思う方が大半だと思う。
しかし、それは不正解だ。なぜなら、

『彼ら(モザンビークの交通警察官)は、違反者以外にも罰金を課せられる』からだ。

以前記事で、現地スタッフのアブドゥルに起きた出来事を書いた。
留置場入り、回避


これは、警察官の機嫌を損ねただけで罰金が発生したケースだった。
実際、こうしたケースはそこまで多くない。警察官がかなり悪質だった不運なケースだろう。

それでは自分のケースはどうだったかというと、
警察官がかなり悪質だった。
選択肢Aも勿論行った。が、聞く耳を持たない。罰金の請求書作成のポーズまでしてくる始末だ。

僕は権力に屈することを選んだ。
かろうじて賄賂の値切りには成功し、300円で済んだ。

渡す前に、その悪質警察官に聞いてみた。
僕「確認ですが、僕の車は100%問題ないですよね?」
警察官「まったく問題なしだよ!」

権力に屈した、そんな一日でした。

今回は以上です。