2016/09/03

Queimadas descontroladas(管理不十分の野焼き)

昨日モリンガ加工施設に行ったら、土地の周辺に植えていたモリンガの挿し木が、焼けていた。


暑さで焼けたわけではない。
これは、queimadas descontroladasと言って、野焼きが起こした問題だ。

モザンビークでは、野焼きが全国的な問題となっている。
夜、農村エリアを車で通ったりすると、火事か?と思えるほど勢い良く火が上がっていることがある。
(時々、本当に火事へ発展している)

野焼きは、一般的に、農地の開墾や土壌改良を目的として行われる。
面白いことに、モザンビークではそれに加え、ネズミを狩る方法にも使われている。
野焼き→ネズミが姿を現す or 焼ける→捕獲、ということだろう、たぶん。
ネズミは食用で、市場や農村地区に行った時、串刺しにして売っているのを見たことがある。
味は知らない。たとえ美味しくても、僕は一生食べないと思う。

野焼きに話を戻す。
モザンビークでは、毎年20万ヘクタールほどの土地が、野焼きにあっている。
問題なのは、個々人が好き勝手に野焼きをやっていること、そしてその野焼き範囲が全くコントロールされていないことだ。
管理不十分な野焼きによって、主に下記3点の問題が発生する。

1. 農地被害
既に植えられた作物がダメになる。
朝農地に行って栽培した作物が焼け焦げていたら、どう感じるだろうか。
昨年、モリンガ農地が被害にあった時、なんとも言えない怒りを抱いた記憶がある。

2. 環境汚染
大規模な野焼きは大気汚染に繋がったり、大量の二酸化炭素を発生させる。
インドネシアの野焼きは、マレーシアなどの近隣諸国へ深刻な煙害を引き起こしているようだ。

3. 生活・健康被害
野焼きは、薪や果樹など、農村生活に必要な物を燃やす可能性がある。
近場にあったそれらの物が焼けてなくなってしまったら、遠い別の場所に求めるしかない。
つまり、管理不十分の野焼きは、農村社会の生活をより貧しくさせている。

また、煙による健康被害も要注意だ。
野焼きによって何が燃えるのかにもよるが、例えばインドネシアのケースでは、地中に炭素を多く含む湿地『泥炭地』で野焼きが行われているため、人体に有害とされる二酸化硫黄、二酸化窒素、PM2.5などが発生している。

最後に、野焼きによって命が奪われるケースも、ゼロではないようだ。
それはもはや、重大な犯罪とみなすべきだと思う。

モザンビークでは、そうした野焼きを減少させるため、政府やNGOが農村で啓発活動を行っている。
ネットにあったレポートをチラッと読んだところ、村長やコミュニティリーダーといった村の中心人物への研修を行うことで、彼らから村人へ指導してもらう、といった内容の活動があった。
また、野焼きを事前申告制にし、村全体で野焼きをコントロールする仕組み作りも、検討しているようだ。
解決までの道のりは長そうだが、僕も自分の活動している農村でできること(啓発活動や、そうした活動をしているNGOの誘致など)をしたいと思う。

今回は以上です。